いつかまたね 交点の先で

この歴史を後世に語りたいのです

“friends”じゃ足りない“homies”

突然だが、嵐の新アルバム「Are You Happy?」より「To my homies」の話をしたい。今回のアルバムで一番楽しみにしていたのは、ソロ曲とは別にメンバーそれぞれが担当した監修曲があるということだった。そもそも今回のアルバム「Are You Happy?」、公式では、“「Happy」というテーマのもと、「嵐が思う今の嵐」を表現し、バラエティー豊かな楽曲が揃った一枚”という紹介をされている。趣旨を聞いただけで天才なのかよ…と思ってしまうところだが、それぞれがスーパーバイザーを務めた曲も同様のテーマに沿って作られているというから最高の極み。STで翔さんが自分の監修曲について「ラップっぽいラップをしたいか、メロディっぽいラップをしたいか」の希望を訊いてたときからずっとずっとわくわくしていた。わたしは翔さんの書いたリリックを嵐みんなが歌う曲が本当に好きで好きで堪らないのだ。まず「under the supervision of Sho.S」という文字の信頼感凄くない?スーパーの生鮮食品売り場で見る“国産”という文字並の安心感。信頼と実績の櫻井翔

そんな櫻井翔監修曲「To my homies」を聞いてわたしが感じた第一印象について語ってみたいと思う。

 

この曲を語る上で最大のポイントは曲名にある。そう、“homies”という単語である。「homie」。スラングでの意味は「友人」「仲間」。直訳すると「僕の仲間たちへ」というようなタイトルになるので、わたしのような素人は“friends”とどう違うねん、と思ってしまう。が、より深く見ていくと、「homie」には、「色々な共通点がある友達」というようなニュアンスが含まれていることが分かった。「homie」は別のスペルで書くと「homey」で、元々、アフリカ系アメリカ人から生まれた同郷の仲間を指す「home boy」というフレーズの略なのだという。地元の仲間、ダチ、そんなニュアンスだろうか。Hip Hopではよく使われるスラングで、思い返せば「素晴らしき世界」のラップ詞でも使われている。

 

I wanna say something 2 all my homies
僕はまだ旅の道中
Everything is gonna be all right
色を加え塗り描いていく 近い将来

 

「Everything is gonna be all right」と言えば、すぐにピンとくる曲がある。「ペンの指す方向 ChapterⅡ」だ。社会に出た友人への応援歌であり、翔さんのアイドルとしての矜持を示した曲でもある大切な大切なリリック。でも、今回の曲がペンの指す方向の延長線にあるかというと、多分、ちょっと違う。だって、これは「今の嵐」の歌だから。そんな単純なものではないんだろうなと思う。ただ、ここでの“homies”が“friends”よりももっとずっと深い想いが込められた言葉なのは間違いなくて。言葉では語り切れないほど大切な「同じバックグランドを持つ仲間」っていう、特別な意味がそこにはあるんだと思う。

 

なんでだろう まったくもう

顔見たくなる 時間経つと

いつか共に分かち合った苦労

寄り道感覚 散策路(yeah yeah)

狭い部屋 いつかはデカい世界 羽ばたく日を描いては

語りあかし続けていた one day

未完成の日々がいま大切

 

 この部分のリリックが特にエモくて泣いた。そりゃまあ“friends”じゃ足りないわな、“homies”だわなって呻きながらめちゃくちゃ泣いた。そして、翔さんが歌割を考えるときに、このリリックを「ここは相葉くんだな」って最初にあてはめたという事実が尊すぎてさくらばクラスタとしてのわたしも号泣した。深読みだいすきオタクなので、もっと突っ込んで解釈したい気持ちもあるんだけど、それよりも先に胸がいっぱいになってしまった。

 

結局のところ、「素晴らしき世界」のリリックに戻って考えると、「Everything is gonna be all right」ってことなんだと思う。すごい雑なまとめに見えるけど、でもやっぱりそういうことなんだと思う。なんかね、最近Twitterを見てると胸がざわってなる言葉に触れてしまうことが多くて、ひとりでもやもやしてたんだけど、翔さんに着いていけば間違いないって改めて思えた。だって、嵐は痛みも楽しみも光も暗闇もすべてを受け入れた上でそれでも「愛を信じてる」って歌えるアイドルなんだよ。こんなに強くてまっすぐなひとたちを好きになれたわたしって超幸せ者だなって。ほんとうにあいむはっぴーだよ、翔さん。

ということで以上「To my homies」に寄せた自担への何億回目かのラブレターでした。