いつかまたね 交点の先で

この歴史を後世に語りたいのです

もう、桜が舞い落ちる。

今週のお題「卒業」

 

この春、大学を卒業しました。明確な目的意識があるわけでもなくただ緩く何となく過ごした四年間は、まさにモラトリアムと呼ぶに相応しい季節でした。幼い頃に描いた夢は宙ぶらりんのままで、四月からは志望していた業界とは全く異なる会社に就職します。

卒業式の前夜に、わたしは「ペンの指す方向 Chapter1」を聞きました。幼稚舎から大学までの長い年月を慶應で過ごした翔さんほどには、学校という場所にアイデンティティを抱いていないはずだけれど、これが自分の人生最後の卒業式になると思うとそれなりにセンチメンタルな気分になるものです。「もう、桜が舞い落ちる」「動き続けた長針と短針は、振り返ってみるといやに短期間だった」。あの頃の翔さんが綴った言葉がきらきらと輝く硝子の破片のように、今のわたしの心に刺さりました。


今のわたしの一番大きな夢は、翔さんとお茶でもしながら談笑できる人間になることです。現実的に考えると実現可能性が皆無であるということはよく分かっています。そういうことではないのです、ただ、憧れのアイドルの前に立っても、恥ずかしくないような人間になりたいのです。もし、今この瞬間に翔さんが目の前に現れたらわたしは逃げます。空っぽな自分が情けないから。“MY LIFE IS MY MESSAGE”と胸を張れるような生き方をまだ出来ていないから。翔さんから逃げなくても良いくらいに、自分のことが好きになれたらいいなと思います。

 

 

櫻井翔さん、あなたはわたしの憧れです。あなたのようになりたくて堪らないわたしは、きっと、永遠にあなたのようにはなれません。だからこそ、あなたが好きなのだと思います。

だけどね、翔さん。「この人に会っても恥ずかしくない人間になりたい」と思える、云わば人生の道標のような存在に出会うことができたことは、わたしにとって、ほとんど奇跡のような僥倖であるように思うのです。そして、それがあなたであることが本当に嬉しい。憧憬とか尊敬とか、そんな口先だけでなくて、もっと確かな形であなたというひとに少しでも近付けるように、まずは有言実行あるのみ。あなたの生き方に憧れるばかりじゃなくて、いつか、わたしの生き方をあなたに誇ることができますように。

いざ、共に、未来へ。